目黒で働いています

株式会社Carionsの山下です。

真の自己分析の第一歩とは

18卒の就活解禁

 

3月に入って就職活動が解禁された。

街に溢れる就活生を見るたびに

僕は初めてOB訪問に行った時のことを思い出す。

とてもとても苦い思い出である。

 

僕の初めてのOB訪問

 

就活を始めた当初、とりあえず凄そうな企業のOBに会おうと思い

誰もが憧れる大手広告代理店に勤めているPさん(仮名)に

大学のキャリアセンター経由でメールを送った。

 

当時、平凡な学生生活を送っていたため 

社会人にメールを送った経験など無かった。

基礎のキも知らない状態でメールを送った。

 

”無知”ということは本当に怖い。

今となっては1日に50回くらい使う

『お世話になっております』という枕詞はもちろんない。

そもそもお世話になったことがないので

”お世話になっております”なんて発想が出てくるはずがない。

 

恐らく僕のメールは友人に送るLINEの文章に敬語をつけた程度の

相当ひどいメールだったと思う。

 

そのメールに対するPさんからの返信内容はこんな感じだった。

 

・社会人に送るメールにしてはあまりにも失礼すぎる

・まずはメールの打ち方くらい覚えたほうがいい

・会うのはいいけど忙しいから何を聞きたいのか明確にしてほしい

・HPでわかることは調べてから来てほしい

 

メールの打ち方を一切調べずに送っていたメールに対する

返事としては 至極まっとうな返事だった。

それでも初めてのメールでこんな返事が来たから僕は冷や汗をかいた。

 

返事したくないな・・会いたくないな・・いっそ無視しようかな・・

と真剣に思った。

もしくは「すみませんでした!」

とだけ返事すればその人と会うことは一生ないかもしれないとも思った。

 

散々だったフィードバック

 

それでもなぜか会いたかった。

それより”逃げたくない”という気持ちのほうが強かったのかもしれない。

 

僕は会うことを決意して

ビジネスメールの作法をネットで調べて

作った文章を先輩や友人にチェックしてもらい

謝罪の内容とそれでもお会いしたいことを伝えるメールを送った。

すると快く会ってくださることになった。

 

OB訪問の内容は細かく覚えていないが終始僕からの質問攻めだった。

会話の間をどうやって繋げばいいかわからず

とにかく矢継ぎ早に質問を続けた。 

 

「どうやって受かったんですか?」

「志望動機は何だったんですか?」

「学生時代に頑張ったことは何だったんですか?」

といった内容がメインで

その質問の仕方も相当ひどかったと思う。 

その後、自分の志望動機や学生時代に頑張ったことを話した。

 

結果的に僕は完膚なきまでにぼこぼこにされた。

曰く、他にOB訪問に来た就活生と比べて

思考が浅く、学生時代に頑張ったことのインパクトも薄い

とのことだった。

そして”絶対に受からない”と言われた。

その時は”なんでそこまで言われないといけないのか”と悔しく思った。

 

自己認知のきっかけ

 

正直、帰り道は結構へこんだ。

もちろんPさんは僕の人格を否定したわけではない。

あくまでも感じたことを話してくれただけだったのだが

ここまで言われたことはなかっただけに落ち込んだ。

 

でも結果的にPさんとのOB訪問は自分にとって大きなターニングポイントになった。

なぜならそれまで過大評価していた自分に対して失望したからである。

 

客観的な自己を認知するきっかけになったし

就活や将来に対する考え方が甘かったとも思った。

そして何より目指す理想と現実とのギャップに気づく機会になった。

 

真の自己分析の第一歩とは

 

現在の自分の状況を客観的に認知することは強い痛みを伴う。

なぜなら自分の理想と現実とのギャップに向き合わなければいけないからである。

ただ、これが真の自己認知であり、

また、正しい自己認知こそが、自己分析の一歩であると思う。

 

だからこそ今の就活生には

自分にとっては向き合いたくない真実も全て受け入れた上で

真の自己認知をするように心がけて欲しい。

これが社会人3年目を迎えようとする僕からのアドバイスである。

  

P.S.

この出来事は自分にとって大きなターニングポイントだった。

だからこそ就職活動を終えた際に

真っ先にPさんに内定報告メールを送ろうと思った。

就職留年をしたため2年越しでのメールとなったがすごく喜んでくれた。